結萬為記

《結萬為記》・・・万人の想いをひとつに

私の想い、あなたの想い、家族の想い、卒業生数百人の想い、被災者数十万人の想い、
私たち人間には様々な想いがあり、またその想いを向ける “何か” も様々です。

自分や家族に向ける想いが子どもの頃に芽生え、育っていく上で情操が育まれ、同時に周囲の人に対しての想いを持つようになっていきます。

そして社会の中で多くの学びを経る中で、他者への御世話や教育に携わりたいと志す人、病に苦しむ人を救おうと志す人、また見知らぬ国の人の悲しみに共感したり、助けたいという想いからボランティア活動に従事する人、被災した土地の方々を支えようと足を運ぶ人、様々な人がこの世界を支える一人となっていきます。

人の営みは、こういった想いが交錯する中で生じ、互いを生かし活かし合う関係で社会は循環しています。

このひとりひとりが持つ “想い” は他者へと向いているわけですが、この他者への想いとは究極のところ “人間に対する愛” であり、それこそが人間の行動の原動力であるべきであります。その人間の想いがそのまま人間に還って来る、これこそが愛の循環であり、想いの正しい運びであるのではないでしょうか。

これを自分や家族、友人など愛する者の範囲のみで循環させるのではなく、その中心円を広げることで、 “想い” の連鎖を繋げていきます。

これを人類全てが意識して実践された社会では、個人間の問題をはじめ人種間や民族間の問題も消え、今の世界とは比べ物にならないほど想いやりに満ちた社会が形成されていることでしょう。

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